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「日本人のすばらしき柔軟性」

日本人の先祖に関しては諸説あり、ここではそれについての言及は避けるが、日本人というのはとてもすばらしい柔軟性を持っている。一時期、鎖国政策を取っていたとは思えないほど、海外の言葉や文化を吸収し、昇華させる側面がある。

私たちは、何の違和感を持つこともなく、平仮名、片仮名、漢字、数字を使って表現する。これが世界的に見てどれほど特異なことだろうか。英語を母国語とするところではアルファベット26文字と数字のみで文章が構成される。他の国や地域の言語もほとんど同様で、これほどまでに多くの記し方をするのは日本語以外にはなく、言うまでもなく難易度は世界第1位に認定されている。

例えば、昔、飲食店では、その質や量は「松」「竹」「梅」で表現されていた。こうした表現は今ではあまり見かけなくなり、それに代わって「並」「上」「特上」などを用いるようになった。それでは、今はどうだろう。海外資本の飲食店が登場したことで「S」「M」「L」なんて表記する飲食店も珍しくない。さらには、「並」「中盛り」「大盛り」に加え、「メガ盛り」なんていう表現でさえ私たちはすんなりと受け入れているのだ。

調査したところ、「mega(メガ)」とは古代ギリシャ語の「μέγας(メガス)」に由来すし、「大きな」という意味を持つ言葉だそうだ。この言葉を発案した者がまさか古代ギリシャ語に精通していたというわけではないだろう。恐らく、「メガバイト」「ギガバイト」など、パソコン用語から引用したのではと勝手に想像するが、それでもすんなりと受け入れた日本人の柔軟性は極めてすばらしい。

例えば、「気持ち悪い」からの「キモい」、「うざったい」からの「ウザい」、あるいは、「使い走り」からの「パシリ」というように、日本語を基にした言葉を省略するという文化は以前からあるが、ここ数十年で「パニクる」「バズる」「ディスる」なんていう外国語をミックスさせた省略語も増えてきた。逆転する日が来ないことを願いたい。