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表記の持つ特性
表記とは、その言葉をどのように記すかを指す。例えば、漢字で書くと、いささか堅く捉えられてしまうものでも、平仮名や片仮名にすると受け取られ方が変わってくるものもある。私たちは、誰かとコミュニケーションを取る際、そうして頭の中に思い浮んだ言葉をどう書ければよいかを考えながら表記している。
最近、ネットニュースを見て、「おじさん構文」「おばさん構文」についての記事を見た。そこには、特徴として、絵文字が大量にある、句読点がある、改行が多いなど、多くの点について指摘がなされていたが、そのほかに「~だヨ」や「~してネ」など、文末が片仮名になっているという点も挙げられていた。
1969年から放送されていた「8時だョ!全員集合」にも見られるが、確かに、この頃から1980年にかけては1文字を片仮名にするというのがウケたのだろう。いわゆる「はやり」というもので、おじさんだから、おばさんだからというわけではなく、その頃に生きた人たちの習慣ということでよいのだろう。
大切なのは、「文末語句片仮名=おじさん・おばさん」という安易な考察ではなく、その表記から受ける印象や誤って伝わらないかだろう。
「好き」「すき」「スキ」 番外編「すきっ!」「SUKI」
例えば、楽曲のタイトルを考えるとき、漢字か平仮名か片仮名か、最近ではローマ字表記されているものもあるらしいが、いかにインパクトを与えられるかは重要な要素だろう。ほかとの差別化を図りたいということもあるだろうし、「好き」一択しか与えられないのは少し寂しい気もする。しかし、インパクトばかりを追い求めて、誤読されてしまうケースを最後に紹介したい。
野菜チームと果物チームの野球対決。バッターは果物チームのリンゴ。ランナーはナシ。
これは、とあるクイズにあったものだが、ランナーはいないのか、ナシがいるのかがこれでは分からない。もちろん、言葉にして、アクセントを意識すればはっきりするが、思わぬ落とし穴が存在するということも忘れてはならない。