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結局はどちら?

中学校の国語の教科書を手に取ると、いよいよ活用というものを学ぶのだということが分かった。「未然・連用・終止・連体・仮定・命令」というもので、「か・き・く・く・け・け」とかなんとか、ああ、そういえば、そんなものがあったなと思う。

というのも、日本で生まれ、日本で過ごせば、ほとんどは会話からスタートする。そのため、「これを食べたら出かけよう」とか「これは食べない」とか、まずはそうした受け答えを感覚的に覚える。それがハ行上一段活用だとか、そんなことはどうでもいいはずだ。しかし、そうして文法を置き去りにしたせいで思わぬ誤解と疑問が渦を巻いているというのだ。

「風立ちぬ」という映画がある。一時は話題になったらしいが、これを「風は立たない(吹かない)」と誤って解釈している人が一定いるらしい。

一昔前、「風と共に去りぬ」という映画もあったが、基本はこれと同じで、「ぬ」を否定形と捉えたことによる誤解だろう。確かに、とある北○神拳使いも「引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」と言っていた。「引かない、媚びない、省みない」なのだから、風は一向に吹きはしないし、風とともにどこか行くこともなく、立ち尽くしているのだろう。何ともシュールな状況である。

古語から現代語へというように言葉は常に変化していくが、今後も意味が変わっていくことは大いに考えられる。ただ、真逆の意味になる大変であり、私自身も十分に気をつけなければならない。